根管治療

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PESCJ認定医が担当

成功率90%以上
米国式根管治療

  • 「マイクロスコープ」による精密治療
  • 「ラバーダム」による再感染防止
  • 「ニッケルチタンファイル」を用いた除去作業
  • 治療前
  • 治療後
歯の根の炎症で、前医で抜歯を宣告されたケース。
歯の根から飛び出ていた充てん材を取り除く処置を行い、抜歯せずに治療ができた。
  • 治療前
  • 治療後
上の症例の口腔内写真。歯の根に炎症が起こると、歯茎に「サイナストラクト」という膿の袋が現れることがある。
  • 治療前
  • 治療後
歯の根の先端に、破折したファイル(根管治療で歯髄を取り除く器具)が残っていたケース。
歯根端切除術で、歯の根の先端ごと破折ファイルや炎症部位を取りのぞいた。術後6カ月、骨も回復している。

根管治療の専門家が担当します

PESCJ」とはPenn Endo Study Club in Japanの略称であり、米国ペンシルバニア大学歯内療法学科の治療方針や治療技術を日本国内に伝えることを目的とした研究会のことです。

日本と米国の間にある根管治療のレベル差が大きいことから、これを解消するために作られました。

PESCJでの研修を重ねた当院の院長・吉志元は現在、PESCJ認定医として根管治療を含む米国式の歯内療法を日本国内の患者さんに提供することに励んでいます。
外科的歯内療法まで行える、PESCJ認定医の強み
PESCJ認定医は、米国式の精密な根管治療だけでなく、必要に応じて歯根端切除術などの外科的歯内療法も行うことができます。

これにより、

・通常の根管治療だけでは救えない歯を残せる
・治療の成功率をさらに高められる

といった大きなメリットがあります。

常に外科処置を治療の選択肢として持てることこそ、PESCJ認定医ならではの強みです。

PESCJ認定医 吉志元

PESCJ認定医 吉志元
経歴
東北大学歯学部卒業
東北大学歯学部附属病院臨床研修医
東京医科歯科大学大学院博士過程修了 歯学博士学位取得
東京医科歯科大学 歯学部付属病院 顎義歯外来 勤務
東京医科歯科大学大学院 顎顔面補綴分野 非常勤講師
千葉県医療法人 副院長・分院長として勤務
資格・所属学会・団体
  • 臨床研修指導医
  • 日本補綴歯科学会
  • 日本顎顔面補綴学会
  • 米国歯内療法学会(AAE)
  • PESCJ認定医

日本国内の標準的な根管治療は「再発リスク」が高い

東京医科歯科大学の調査によると、日本国内で根管治療を受けた歯のおよそ50〜70%に、膿が溜まっていたと報告されています。
これはつまり、治療後に炎症が再発しているケースが非常に多いということを意味します。

「根管治療」とは、虫歯が神経(歯髄)まで進行した場合に、その神経を取り除き、内部を清掃・消毒して密閉する治療です。
本来、治療を終えた歯は痛まないはずですが、内部に細菌が残っていると、再び感染が起こり、歯の根の先に炎症が広がって痛みが生じることがあります。

根管治療は、厳格で慎重な除菌作業が重要

根管」は、歯髄(歯内部の神経や血管)が通っている管です。そして、「根管治療」は根管に入り込み、神経に炎症を起こさせている細菌を歯髄ごと抜き取り、空洞になった根管をしっかり清掃・除菌して、詰め物をして根管内を無菌化する治療のことを言います。

根管治療で重要なのは、詰め物をする前に根管内を徹底的に除菌すること。根管内に歯髄の残骸や細菌が残っていれば、そこから細菌が繁殖して、炎症が再発してしまうのです。

成功率の高い「米国式」根管治療

日本の根管治療の成功率は50%程度。これに対し、欧米では90%を超える成功率があります。根管治療の成功率を上げる治療法や器具はすでに開発されているのですが、日本の保険診療制度にはさまざまな制約があるため、それらを日常診療で自由に使うことが難しいのが現状です。

当院では、これらの技術や器具を積極的に取り入れ、高い成功率を誇る米国式根管治療を実践しています。

まず、当院が手がけた症例をご覧ください。

コラム当院の「根管治療」症例実績

症例①他院で抜歯宣告されていた症例

歯茎にニキビのような膿の袋(サイナストラクト)ができ、他院を受診。根管治療の充てん材「ガッタパーチャ」が根の先から飛び出ており、抜歯宣告をされていたケース。
  • ①歯茎にニキビのような「サイナストラクト(膿の袋)」が出来ている。
  • ②歯の根からガッタパーチャ(根管治療の充てん材)が飛び出ており、根の周囲で炎症を起こしていた。
  • ③再根管治療。飛び出たガッタパーチャや溜まっていた膿を取り除いた。
  • ④根管内を清掃後、左上部分をガッタパーチャーで、右下部分をMTAセメントで充てん。
  • ⑤処置1カ月後。サイナストラクトが消えた。
  • ⑥処置3カ月後。歯の根の周囲の膿は消えている。

症例②前医が根管を見落とし、炎症が再発

前医で根管治療を受けたものの、根管の一部が見落とされていたため感染が残り、炎症が再発した症例。当院で精密検査を行い、未処置の根管を特定、残った歯髄を除去することで、歯を保存できた。
  • ①歯茎にニキビのような「サイナストラクト(膿の袋)」が出来ている。
  • ②当院で再根管治療を行ったところ、前医で処置されていなかった根管を確認できた。
  • ③根管内を治療。問題となった根管は専門的には「MB2」といい、見つけにくく、見落とされやすい。
  • ④MB2を処置した様子。
  • ⑤治療後のレントゲン写真。
  • ⑥順調に治癒し、サイナストラクトも消失。
米国式根管治療には、次のような特長があります。
  • マイクロスコープ」による精密治療
  • ラバーダム」による再感染防止
  • ニッケルチタンファイル」を用いた除去作業
それでは当院の根管治療について、以下、詳しくご紹介します。

「マイクロスコープ」による精密治療

上の画像に示したとおり、根管は複雑な形状をしています。狭く入り込んだところは直径1mmもありません。このような根管から、細菌に感染した歯髄組織を完全に取り除くのは、非常に困難な作業になります。しかも、日本国内の大多数の歯科医院ではこの作業を「肉眼」で行っています。これが日本の根管治療の成功率が低い原因のひとつです。

当院では、「肉眼」ではなく、歯科専用の顕微鏡「マイクロスコープ」を用いて根管治療を行っています。
下の画像は、マイクロスコープで見た根管の様子です。大きくはっきり患部を確認できるので、精度の高い除去・殺菌作業が可能になります。

「CT」による精密検査

根管は歯の中にあるので、直に見ることはできません。根管の形状を知るためには、X線を用いた画像撮影を行う必要があります。X線撮影といえば、「レントゲン」がよく知られていますが、当院では「CT」で画像撮影を行います。「CT」は回転しながら、お口の周囲を全方位撮影するため、得られる画像は立体的で鮮明なものとなります。

次の画像は、同じ患部をCTとレントゲンで撮影した画像です。
  • CT画像
  • レントゲン画像
左の写真がCTで、右の画像がレントゲンで撮影したものです。

左の写真では、赤丸で囲んだところには炎症が起こっていることを示す黒い影が見えます。一方、右の写真には影がありません。

つまり、レントゲン写真だけで診断すると、この炎症は見逃されてしまう可能性が高いということです。

「ラバーダム」で再感染防止

根管治療では根管内にいる虫歯菌はもちろん、歯髄を構成する神経や血管もしっかり取り除く必要があります。

根管の中を無菌状態にできるか否かが、治療の成否に直結するのです

根管治療で、とくに注意しなければならないのは、唾液の浸入です。唾液には虫歯菌はもちろん、他にも多くの細菌が含まれています。根管内をていねいに殺菌消毒洗浄しても、その後にほんのわずかでも唾液が入れば、それが炎症を招く要因になってしまいます
患部への唾液浸入を防ぐために、当院では「ラバーダム」というゴム製のシートを使います。ラバーダムで治療する歯だけを露出させて、他の部位を覆うことにより、唾液の根管流入を完全に抑え、無菌状態を保ったまま治療を進めることができます

米国では、ラバーダムをしないで根管治療を行ったら、歯科医師免許が剥奪されるほど必須の治療アイテムなのですが、日本国内ではほとんど利用されていないという現実があります

当院では根管治療の際には必ずラバーダムを使います。

「ニッケルチタンファイル」を用いた除去作業

感染した神経組織を取り除く時、「ファイル」という器具を使います。ファイルは先の尖ったヤスリのような形をしています。

多くの歯科医院では、「ステンレス製のファイル」を使います。ステンレスファイルは硬く、根管内のすみずみまできれいにするのが難しいという大きな課題があります。

これに対して、米国式の根管治療では「ニッケルチタン製のファイル」を使います。ニッケルチタンファイルは柔らかく、根管の複雑な形にフィットし、感染部位をきれいに取り除きやすいという利点があります

「EDTA」「次亜塩素酸ナトリウム」での殺菌洗浄

感染部位を取り除いた直後、根管内には歯髄組織の細かい残骸が残っています。これらの残骸をすべて取り除くのは非常に困難です。残骸を残したまま治療を終えてしまえば、残骸に付着している細菌がまた繁殖し、再発のリスクが高まります。

このようなリスクを避けるため、当院では「EDTA」や「次亜塩素酸ナトリウム」などの、殺菌力の高い薬剤で根管内を洗浄します。残骸を溶かして洗い流し、根管内を無菌にすることで、根管治療の成功率は向上します。

充てん剤には「MTAセメント」を使用

根管内の神経を取り除き、殺菌洗浄をして無菌状態にしたら、空洞になった根管の内部に「充てん剤」を詰めていきます。

多くの歯科医院では「ガッタパーチャ」というゴム製の充てん剤を詰めていきますが、ガッタパーチャは隙間ができやすく、細菌が侵入して再発を引き起こすリスクがあります。

ケースによって、当院では「MTAセメント」という充てん剤を使います。MTAセメントには以下の特性があります。
  • 固まる際に膨張するので、歯との間にすき間ができにくい
  • 強いアルカリ性による殺菌作用があり、虫歯菌の繁殖できない環境を作る
  • 強く固まり、歯を内側から支えることができる
  • 歯質を強化できる

できるかぎり「歯を抜かない」取り組み

神経を失った歯は栄養が取り入れられなくなり、次第に弱くなっています。硬いものを噛んだとき、歯を食いしばったときなどに歯茎の中で歯が割れてしまうことがあります。

このような状況になると、多くの歯科医院では「抜歯」を選択します。

しかし、当院は「歯根端切除術」という治療法で、抜歯をせずに多くの歯を治してきた実績があります。

歯の根の炎症を治療する「歯根端切除術」

歯根端切除術とは、歯の根の先にできた炎症や膿のかたまり(歯根嚢胞など)を外科的に取り除く治療法です。

この治療では、まず歯ぐきを丁寧に切開し、炎症のある部分の骨を一部取り除いて、歯の根の先端と、そこに溜まった膿の袋を根こそぎ取り除きます。さらに、感染源となっていた根の先を切除し、必要に応じて逆根管充填(歯の根の裏側から詰め物をする処置)を行うことで、細菌の再侵入を防ぎます

歯根端切除術 症例

他院で根管治療を受けたが、折れたファイル(根管治療で神経を取り除く器具)が根の先端に残ってしまい、炎症を引き起こしていた。患者さんは被せ物を外さずに治療することを希望され、当院で歯根端切除術を行った。
  • ①患歯のレントゲン写真。歯の根の先端に、折れたファイルが残っているのを確認できる。
  • ②下あごの、銀歯が被さっている歯が患歯。被せ物を外さず治療するため、歯根端切除術を行った。
  • ③施術中。歯茎を切開し、破折ファイルを確認。炎症部位と根の先端をまとめて取り除く。
  • ④処置6カ月後。取り除いた部分には骨が再生している。

セカンドオピニオンにも対応します

根管治療は、最初の治療で、根管内を徹底的に無菌状態することが重要となります

これに失敗してしまい、治療部位に細菌を残してしまうと、周辺部から炎症が広がり、歯を失うリスクも出てきてしまいます。

もし、虫歯が神経まで広がったため、神経を取ると宣告された場合は、「神経を取る根管治療をどのように行うか」について確認することをお勧めします。

当院では、セカンドオピニオンにも対応していますので、ぜひご相談ください。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

宮崎台よし歯科・矯正歯科

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